源氏物語『車争ひ』解説・品詞分解(2)

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 原文・現代語訳のみはこちら源氏物語『車争ひ』現代語訳(1)(2) 日たけゆきて、儀式もわざと なら ぬさまにて出で給へ り。わざと=副詞、わざわざ、特に心を用いて。正式に、本格的に特に、特別になら=…

源氏物語『車争ひ』現代語訳(1)(2)

「黒=原文」・「青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら源氏物語『車争ひ』解説・品詞分解(1)【主な登場人物】 大将殿=光源氏。亡き母(桐壷の更衣)によく似た藤壺の女御に恋心を寄せ続ける青年。元服の際に、左大臣家を光源氏の後ろ盾にと考えた桐壷…

土佐日記『門出』(1)問題

解答はこちら土佐日記『門出』(1)問題の解答 男もす①なる日記といふものを、女もしてみ②むとて、する③なり。それの年の④十二月の二十日あまり一日の⑤戌の刻に、門出す。そのよし、⑥いささかにものに書きつく。 ⑦ある人、県の四年五年⑧果てて、例のことども…

土佐日記『門出』(1)問題の解答

「青字=解答」・「※赤字=注意書き、解説等」 問題はこちら土佐日記『門出』(1)問題 男もす①なる日記といふものを、女もしてみ②むとて、する③なり。それの年の④十二月の二十日あまり一日の⑤戌の刻に、門出す。そのよし、⑥いささかにものに書きつく。 ⑦あ…

韓非子『侵官之害(官を侵すの害)』問題

解答はこちら韓非子『侵官之害(官を侵すの害)』問題の解答 昔者、韓ノ昭侯、酔ヒテ而寝ネタリ。典冠ノ者見二ル君之寒一キヲ也、故ニ加二フ衣ヲ於君之上一ニ。 覚レメテ寝ヨリ而①説ビ、問二ヒテ②左右一ニ曰ハク、「誰カ加レフル衣ヲ者ゾト。」左右対ヘテ曰…

韓非子『侵官之害(官を侵すの害)』問題の解答

下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・青=解答・赤=解説 問題はこちら韓非子『侵官之害(官を侵すの害)』問題 昔者、韓ノ昭侯、酔ヒテ而寝ネタリ。典冠ノ者見二ル君之寒一キヲ也、故ニ加二フ衣ヲ於君之上一ニ。 覚レメテ寝ヨリ而①説ビ、問二ヒテ②左右一…

無名抄『関路の落葉』問題

解答はこちら無名抄『関路の落葉』問題の解答 建春門院の殿上の歌合に、関路落葉といふ題に、頼政卿の歌に、都には まだ青葉にて 見しかども 紅葉散りしく 白川の関と詠まれ侍りしを、そのたびこの題の歌①あまた詠みて、当日まで思ひわづらひて、俊恵を呼び…

無名抄『関路の落葉』問題の解答

「青字=解答」・「※赤字=注意書き、解説等」 問題はこちら無名抄『関路の落葉』問題 建春門院の殿上の歌合に、関路落葉といふ題に、頼政卿の歌に、都には まだ青葉にて 見しかども 紅葉散りしく 白川の関と詠まれ侍りしを、そのたびこの題の歌①あまた詠み…

土佐日記『門出』(1)解説・品詞分解

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 原文・現代語訳はこちら土佐日記『門出』(1)現代語訳問題はこちら土佐日記『門出』(1)問題 作者:紀貫之男もす なる日記といふものを、 す=サ変動詞「す」の終止形、するなる=伝聞の助動詞「なり」の…

土佐日記『門出』(1)現代語訳

「黒=原文」「青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら土佐日記『門出』(1)解説・品詞分解問題はこちら土佐日記『門出』(1)問題 作者:紀貫之 男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。男も書くとか聞いている日記と言うものを、女で…

源氏物語『車争ひ』解説・品詞分解(1)

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 原文・現代語訳のみはこちら源氏物語『車争ひ』現代語訳(1)(2)【主な登場人物】 大将殿=光源氏。亡き母(桐壷の更衣)によく似た藤壺の女御に恋心を寄せ続ける青年。元服の際に、左大臣家を光源氏の後…

無名抄『関路の落葉』解説・品詞分解

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 作者:鴨長明(かものちょうめい) 原文・現代語訳のみはこちら無名抄『関路の落葉』現代語訳建春門院(けんしゅんもんいん)の殿上の歌合に、関路落葉(せきじのらくよう)といふ題に、頼政卿(よりまさきょ…

無名抄『関路の落葉』現代語訳

「黒=原文」・「青=現代語訳」 作者:鴨長明(かものちょうめい) 解説・品詞分解はこちら無名抄『関路の落葉』解説・品詞分解問題はこちら無名抄『関路の落葉』問題 建春門院(けんしゅんもんいん)の殿上の歌合に、関路落葉(せきじのらくよう)といふ題…

徒然草『奥山に猫またといふもの』問題

解答はこちら徒然草『奥山に猫またといふもの』問題の解答「奥山に猫またといふものありて、人を食らふ①なる。」と、人のいひけるに、「山②ならねども、これらにも猫の経上がりて、猫またに③なりて、人とることは④あなるものを」といふ者ありけるを、何阿弥…

徒然草『奥山に猫またといふもの』問題の解答

「青字=解答」・「※赤字=注意書き、解説等」 問題はこちら徒然草『奥山に猫またといふもの』問題「奥山に猫またといふものありて、人を食らふ①なる。」と、人のいひけるに、「山②ならねども、これらにも猫の経上がりて、猫またに③なりて、人とることは④あ…

徒然草『奥山に猫またといふもの』解説・品詞分解

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 原文・現代語訳のみはこちら徒然草『奥山に猫またといふもの』現代語訳 問題はこちら徒然草『奥山に猫またといふもの』問題「奥山に猫またといふものありて、人を食らふ なる。」と、人のいひけるに、あり=ラ…

徒然草『奥山に猫またといふもの』現代語訳

「黒=原文」・「青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら徒然草『奥山に猫またといふもの』解説・品詞分解 問題はこちら徒然草『奥山に猫またといふもの』問題「奥山に猫またといふものありて、人を食らふなる。」と、人のいひけるに、「奥山に猫またという…

『不顧後患(後ろの憂へを顧みず)』問題

解答はこちら『不顧後患(後ろの憂へを顧みず)』問題の解答 呉王欲レシ伐レタント荊ヲ、告二ゲテ其ノ①左右一ニ日ハク、「②敢ヘテ有二ラバ諫ムル者一死セント。」 舎人ニ有二リ少儒子ナル者一。欲レスルモ諫メント③不レ敢ヘテセ。 則チ懐レキ丸ヲ操レリテ弾…

『不顧後患(後ろの憂へを顧みず)』問題の解答

下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・青=解答・赤=解説 問題はこちら『不顧後患(後ろの憂へを顧みず)』問題 呉王欲レシ伐レタント荊ヲ、告二ゲテ其ノ①左右一ニ日ハク、「②敢ヘテ有二ラバ諫ムル者一死セント。」 舎人ニ有二リ少儒子ナル者一。欲レスル…

『朝三暮四(ちょうさんぼし)』原文・書き下し文・現代語訳

青=現代語訳・下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・解説=赤字 朝三暮四(ちょうさんぼし)=知恵のある人が言葉巧みに愚かな人をだますこと。目の前の違いばかりにこだわって、同じ結果となるのに気が付かないこと。 宋ニ有二リ狙公トイフ者一。愛レシ…

韓非子『侵官之害(官を侵すの害)』原文・書き下し文・現代語訳

青=現代語訳・下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・解説=赤字 問題はこちら韓非子『侵官之害(官を侵すの害)』問題 侵レス官ヲ之害=くわんををかすのがい。官職の範囲を犯すことの弊害。 昔者、韓ノ昭侯、酔ヒテ而寝ネタリ。 昔者(むかし)、韓の昭…

伊勢物語『梓弓(あづさゆみ)』解説・品詞分解

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 原文・現代語訳のみはこちら伊勢物語『梓弓(あづさゆみ)』現代語訳 すべて品詞分解されているものはこちら伊勢物語『梓弓(あづさゆみ)』品詞分解のみ 昔、男、片田舎に住みけり。けり=過去の助動詞「けり…

伊勢物語『梓弓(あづさゆみ)』現代語訳

「黒=原文」・「青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら伊勢物語『梓弓(あづさゆみ)』解説・品詞分解すべて品詞分解されているものはこちら伊勢物語『梓弓(あづさゆみ)』品詞分解のみ 昔、男、片田舎に住みけり。むかし、ある男が、都から離れたところ…

枕草子『ありがたきもの』解説・品詞分解

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 原文・現代語訳のみはこちら枕草子『ありがたきもの』現代語訳 ありがたきもの、舅(しゅうと)にほめらるる婿。また、姑(しゅうとめ)に思はるる嫁の君。ありがたき=ク活用の形容詞「有り難し」の連体形、…

枕草子『ありがたきもの』現代語訳

「黒=原文」・「青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら枕草子『ありがたきもの』解説・品詞分解 ありがたきもの、舅(しゅうと)にほめらるる婿。また、姑(しゅうとめ)に思はるる嫁の君。めったにないもの、舅(妻の父)にほめられる婿。また、姑(夫の…

蜻蛉日記『鷹を放つ』解説・品詞分解

作者:藤原道綱母(ふぢわらのみちつなのはは) 「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 原文・現代語訳のみはこちら蜻蛉日記『鷹を放つ』現代語訳 つくづくと思ひつづくることは、なほ いかで心として死にも し にしがなと思ふよりほかのこともなき…

蜻蛉日記『鷹を放つ』現代語訳

作者:藤原道綱母(ふぢわらのみちつなのはは) 「黒=原文」・「青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら蜻蛉日記『鷹を放つ』解説・品詞分解 つくづくと思ひつづくることは、なほいかで心として死にもしにしがなと思ふよりほかのこともなきを、つくづくと思…

『漱石枕流(そうせきちんりゅう)』問題

孫子荊、年①少キ時、②欲レス隠レント。 語二ルニ王武子一ニ、③当二ニ/キニ枕レシ石ニ漱一レガントストイフ流レニ、誤リテ曰ハク、「漱レギ石ニ枕レセント流レニ。」 王曰ハク、「流レハ可レク枕ス、石ハ可レキ漱グ乎ト。」 孫曰ハク、「④所二-以ハ枕一レス…

『漱石枕流(そうせきちんりゅう)』問題の解答

下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・青=解答 問題はこちら『漱石枕流(そうせきちんりゅう)』問題 孫子荊、年①少キ時、②欲レス隠レント。 語二ルニ王武子一ニ、③当二ニ/キニ枕レシ石ニ漱一レガントストイフ流レニ、誤リテ曰ハク、「漱レギ石ニ枕レセ…

『不顧後患(後ろの憂へを顧みず)』原文・書き下し文・現代語訳

青=現代語訳・下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・解説=赤字 問題はこちら『不顧後患(後ろの憂へを顧みず)』問題 不レ顧二ミ後ロノ患一ヘヲ=うしろのうれへをかへりみず。自分の後ろに災いが迫っていることに気付かない。 呉王欲レシ伐レタント荊ヲ…