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万葉集「田子の浦ゆうち出でて見れば~」解説・品詞分解・現代語訳

「黒=原文」・「赤=解説」「青=現代語訳」
作者:山部赤人(やまべのあかひと)

田子の浦ゆ  うち出(い)でて見れば  真白にそ  富士の高嶺(たかね)に  雪は降りける


ゆ=格助詞、~から、~を通って

うち出で=ダ行下二段動詞「うち出(い)づ」の連用形、」でる、現れる。「うち」は接頭語であり、「少し・早く・すっかり」などの意味があるが、あまり気にしなくて良い。

みれ=マ行上一動詞「見る」の已然形

ば=接続助詞、直前が已然形だから①原因・理由「~なので、~から」②偶然条件「~ところ・~と」③恒常条件「(~する)といつも」のどれかであるが、文脈判断をして②の意味でとる。ちなみに、直前が未然形ならば④仮定条件「もし~ならば」である。

そ=強調の係助詞「ぞ」と同じ。結びは連体形となる。係り結び。

ける=詠嘆の助動詞「けり」の連体形、接続は連用形。和歌で登場する「けり」は全て「詠嘆」の意味だと思ってよい。係助詞「そ」を受けて連体形となっている。係り結び。

田子の浦を通って出て見ると、真白に富士山の高嶺に雪が降っていることだよ。


『万葉集』まとめ