2015-03-19から1日間の記事一覧

万葉集「防人に行くはたが背と~」解説・品詞分解・現代語訳

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 防人歌であるが防人の妻が詠んだ歌である。防人に 行くはたが背と 問ふ人を 見るがともしさ 物思ひもせず 防人=名詞、防備のため九州の要所に置かれた兵士、期間は三年「行く/は/た/が/背」=行く人は誰…

万葉集「新(あらた)しき年の初めの~」解説・品詞分解・現代語訳

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 作者:大伴家持(おおとものやかもち)新(あらた)しき 年の初めの 初春(はつはる)の 今日降る雪の いやしけ吉事(よごと) 新しき=シク活用の形容詞「新し(あらたし)」の連体形降る=ラ行四段動詞の連…

万葉集「熟田津(にきたつ)に船乗りせむと~」解説・品詞分解・現代語訳

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 作者:額田王(ぬかたのおおきみ)熟田津(にきたつ)に 船(ふな)乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出(い)でな 熟田津(にきたつ)=地名、愛知県にある港せ==サ変動詞「す」の未然形。するむ…

万葉集「春過ぎて夏来たるらし~」解説・品詞分解・現代語訳

「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 作者:持統天皇(じとうてんのう)春過ぎて 夏来たるらし 白たへの 衣干したり 天の香久山(かぐやま) 過ぎ=ガ行上二動詞「過ぐ」の連用形来たる=ラ行四段動詞「来たる」の終止形らし=推定の助動詞「らし…