史記:項王の最期『四面楚歌』問題1の解答

下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・青=解答

問題はこちら史記:項王の最期『四面楚歌』問題1 

 

項王①壁垓下。兵少ナク食尽

漢軍及諸侯兵囲ムコト数重ナリ

夜聞漢軍四面楚歌スルヲ、項王②乃大驚キテハク

「漢皆③已タル乎。④是楚人之多」。

項王則夜起チテ帳中

美人、名虞、常セラレテ

駿馬アリ、名騅。常

イテ、項王乃悲歌忼慨、自⑤為リテハク

 

⑥力兮気 

時不アラ兮騅不

⑦可奈-何 

兮虞⑧奈セン

 

フコト數闋、美人⑨和。項王泣数行下

皆泣⑩莫ルモノ

 

 

問題1.②乃、③已、⑤為リテ、の漢字の読みを答えよ。

 

すなは・すなわ

すで

つく

 

 

問題2.①壁、⑨和、のここでの意味を答えよ。

 

城壁の中に立てこもる

調和して歌う

 

 

問題3.「④是楚人之多也」の現代語訳を答えよ。また、このようなことを口にした理由も答えよ。

 

現代語訳:なんと楚の人間が多いことだ。

 

理由:城の周りを囲んでいる漢軍全員が楚の国の歌を歌っていたから。

 

 

問題4.「⑦可奈-何」の書き下し文をすべてひらがなで答えよ。また、現代語訳を答えよ。

 

書き下し文:いかんすべき

 

現代語訳:どうしたらよいのか

 

 

問題5.「⑧奈セン」の書き下し文をすべてひらがなで答えよ。また、現代語訳を答えよ。

 

書き下し文:なんぢをいかんせん

 

現代語訳:お前をどうしたらよいのか

 

 

問題6.「⑥力兮気」、「⑩莫ルモノ」の現代語訳をせよ。

 

我が力は山をも引き抜き、我が気はこの世をも覆う。 

 

誰も仰ぎ見ること(顔を上げること)ができなかった。・仰ぎ見ることができる者はいなかった。

 

 

問題7.「四面楚歌」の意味を答えよ。

 

答え:助けが無く周囲が敵ばかりであるということ

 

史記『項王の最期』まとめ