漢詩:送元二使安西(げんじのあんせいにつかいするをおくる)

青=現代語訳・下小文字=返り点・上小文字=送り仮名

 

元二使スルヲ安西 

元二の安西に使するを送る

 

元二が安西に使いとして行くのを見送る

 

七言絶句。作者:王維(おうい)

 

 

 

渭城朝雨浥

渭城(いじょう)の朝雨(ちょうう)軽塵(けいじん)を浥す

 

渭城の朝に降る雨は、軽い土ぼこりをうるおしている。

 

 

客舎青青柳色新タナリ

客舎(かくしゃ)青青(せいせい)柳色(りゅうしょく)新たなり

 

旅館の前には(雨に洗われて)青々とした柳が新鮮に目に映る

 

 

クセ一杯

君に勧む更(さら)に盡(つ)くせ一杯の酒を

 

さあ君よ、もう一杯の酒を飲みほしたまえ

 

 

西ノカタヅレバ陽関カラン故人

西のかた陽関(ようかん)を出(い)ずれば故人(こじん)無からん

 

西にある陽関をでれば、もう親友(旧友)もいなくなるだろうから

 

 韻=塵・新・人
※七言詩は原則として第一句末と偶数句末で韻を踏む。

 

問題はこちら送元二使安西 問題(1)

 

『漢詩』まとめ